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ライトノベル


あざの(字野)耕平

 

『ブートレガーズ 神仙酒コンチェルト』 富士見ファンタジア文庫

[あらすじ]
 禁酒法時代、シカゴ。ベル街。
 ギャングの会計士、ギルバート・アニアンは組織の金を横領して賭博に注ぎ込み、大穴を開けてしまう。
 同じ頃、風呂屋を廃業し、総菜屋を切り盛りする少女フランシス・フォレストの前に、謎の年老いた東洋人が現れる。老人は彼女に「この街の王になれる」と怪しげな取引を持ちかけるが…。
[感想]
 禁酒法時代のシカゴ、と言う舞台設定が上手い。良く選ばれたディティールの数々とそこに風水術を組み合わせるセンスの良さとで舞台設定をさらに引き立て、独特の幻想的な雰囲気を醸し出す事に成功している。
 ユダヤ女、アイルランド移民の子などキャラクタの設定に当時のアメリカ社会のある程度にはシリアスな問題を取り入れながらもコミカルなライトノベル的性格付けも外さないあたり実に巧みだし、複数の視点を入り乱れさせながら併走するプロット群を纏めて行く手腕も実に優れている。
 新人離れして巧みなライトノベル。(7点)


『Dクラッカーズ 接触-touch-』 富士見ミステリー文庫

[あらすじ]
 帰国子女の姫木梓は、編入した葛根東高校で幼馴染の物部景に再会する。再会した景は、彼女の記憶に有った姿と印象を全く異にしていた。
 そんなある日、同級生の倉沢麻里奈が自殺未遂を起こす。その背景に蔓延する謎のドラッグと景の存在があると聞き知った梓は、事件の調査を開始するが…。
[解説]
 富士見ミステリー文庫創刊ラインナップの一つ。それだけでこの作家に対する富士見の期待も推し量れようと言うもの。
 ただ、肝心の中身は多少お粗末。
 梓の捜査に乗り出す動機、乗り出す事そのものの是非について言葉足らずの感を受けるし、怪異が立ち出でる瞬間の世界の変容もあまり衝撃的には描写できていない。
 地に足の着いたキャラクター描写(だからこそその中で素人探偵なんて浮ついた事をしている主人公が説得性を失うんだけど)、それ自体は実に筋の通ったプロット運びと前作同様に上手さは垣間見せるのだけれど。(6点)


『Dクラッカーズ2 敵手-pursuer-』 富士見ミステリー文庫

[あらすじ]
 葛根東高校の細胞を叩き潰した謎の悪魔持ちの正体を突き止めるべく、セルネットの大幹部、カイムが事件の調査に乗りだす。
 時を同じくして、女子高生、皆見茜の捜査依頼を受けた梓たちは、好戦的なカプセルユーザー集団『ドラッグ・ドッグス』と接触する…。
[感想]
 現在のところ、間違いなく富士見ミステリー文庫の最高傑作。
 全編に渡るコンゲームの緊張感、本格張りの叙述トリック&伏線、迫力あるアクション。そして地に足がついた魅力的なキャラクター。感傷的にならず、かと言って酷薄にもならない筆致の絶妙な乾き具合(あるいは湿り具合)はこの作者の絶妙なバランス感覚の何よりの証左だろう。
 ガジェット群の類似性から偽『ブギーポップ』呼ばわりされがちな作品だが、枠組みの論理性と物語の感傷性とのバランスポイントは、『Dクラッカーズ』の方がずっと枠組みに近い。
 このバランスをぎりぎりまで感傷性に近づける事こそが『ブギーポップ』の肝であったとすれば、この作品はその『ブギーポップ』を受け、同様のガジェットを用い、その位置取りを見事に反転させていると見る事も出来る。
 この鮮やかな換骨奪胎の手際は賞賛に値するだろう。(8点)



小林めぐみ

『ねこたま』 富士見ファンタジア文庫

[あらすじ]
 貴族政治が形骸化し、多くの貴族がヒマと金を持て余していた、そんな時代。
 若き衛兵、ルー・ヴァイアは王太子ガルタの従者として魔境デルゾントを旅していた。
 出発時には十人を数えた供回りも、魔物の襲撃で既に彼一人を残すのみ。
 困り果てたその時、彼らの前に謎の少女が現れた…。
[感想]
 プロットは多少混乱しているし、文章も視点がふらついて実に読みにくい。結果、各キャラクターの性格も掴みにくくなってしまっているあたり、やはり若書きの感は否めない。
 ただ、それでも奇怪でいて不思議に幻想的なイメージは実に秀逸。(6点)


『ねこのめ ‥掲蕕虜覚』 富士見ファンタジア文庫

[あらすじ]
 コンピューター大暴走時代から千年。混乱から立ち直った人類文明は、緩やかな衰退の途を辿りつつあった。そんな中、惑星エルシに本拠を置くE・R・Fコーポレーションは、φベクトル技術を開発し、銀河連邦に対抗する一大星間勢力へと成長していた。
 猫型生体機械のジゼルは、そのE・R・Fコーポレーション会長の娘、なつめのペット。体の弱いなつめに外の世界を見せてやるため、ジゼルはなつめの兄、アスラと共に銀河を巡る旅に出た!
[感想]
 個人的なこばめぐ初体験が実はコレ。
 φベクトル空間だとか科法使いだとかの独特の用語にセンスが光るが、今細かく読み返して見るとそんなに凄い描写があるわけではない。
 加藤&後藤のイラストのイメージが強烈だったのか…とも思う。しかし、大抵の小説とは合いそうで合わない、彼らのイラストと不思議に調和する、独特の奇妙な透明感はやはり一級品と言って良いのだろう。(7点)


『ねこのめ◆〕綽鉾廚量粥戞”抻慮ファンタジア文庫

[あらすじ]
 アスラとなつめの様子がなんだか変。それはとっても気になるけれど、今日も今日とてジゼルはアスラと旅をする。
 ジゼルの旅はいつも一筋縄では終わらない。謎の襲撃者に宇宙の墓場に飛ばされたり、アスラとはぐれて謎の町に閉じ込められたり…。
[感想]
 知性について、人間と【ロボット】と人工知能について、それなりにシリアスな問題意識をファンシーな猫一人称で語りおろした事にこのシリーズの新しさはあったわけで、それを思えば大暴走時代以前の【ロボット】とジゼルの邂逅を描くこのシリーズ第二巻の内容は中々に興味深いし、機械知性を人間化する事のグロテスクが実に説得的に描かれている。
 この問題意識を突き詰めると『雪風』的(『言壷』的でもいいけど)な人間否定(乱暴な纏め方だこと)に繋がってしまうんだけど、そこは突き詰めない、あるいはそこを突き抜けたところから語るのもこのスタイルとの兼ね合いにおいては正解なのだろう。(7点)


『ねこのめ 六分儀の未来』 富士見ファンタジア文庫

[あらすじ]
 フェルドワンド・コルソからエルシに戻ったジゼル。
 けれど何か釈然としない。アスラの態度も何もかも。
 そんな時、訪ねてきたカイにフェルドワンド・コルソの秘密を語るアスラの言葉にジゼルは激昂。思わず言ってはならない事を言ってしまい…。
[感想]
 全ての伏線が回収され、全ての謎が解決されるシリーズ最終巻。
 無論、コンピューターが暴走した経緯だとかエルシが封鎖された理由などは語られていないけれど、それは語られる必要がそもそもない類の謎であり、そこの見切りの確かさもSF的なセンスの良さを感じる。
 人には人、機械には機械、ジゼルにはジゼルの誇りがあると言う結論は二巻での見事な【ロボット】描写によってありがちながら十分以上に説得的。科法使い同士の戦い、なつめの世界と奇怪なイメージにも磨きがかかり、シリーズの棹尾を飾る作品としてこれ以上無い出来。(8点)



谷山由紀

『コンビネーション』 朝日ソノラマ文庫

[あらすじ]
 連作短編集。
 万年最下位球団に無名高からドラフト五位で入団した名倉大志は、抜群の素質を開花させ、入団三年目のシーズンにレギュラーを獲得する。
 チームメイトたちは、その巨大な才能を前に、様々な思いを交錯させる…。
[感想]
 プロ野球の、勝負の世界のどうしようもない残酷さと、それでもそこに残る夢の熱さが胸に響く。
 セリーグなのかパリーグなのかも、本拠地も、球団名でさえも詳らかではないほぼ完全に架空のチームを舞台にした話であり、それだけに野球と言うスポーツ、野球界と言う世界の本質が実に見事に摘出されている。優れた異世界譚とはかくあるべきなのだろう。(10点)


『天夢航海』 朝日ソノラマ文庫

[あらすじ]
 連作短編集。
 ある田舎町。この町の女子高生の間には、一つの噂が広まっていた。
 『天夢界紀行』と名付けられた無料配布されている冊子。その中には、冊子に登場する異世界、天夢界行きのチケットが挟まれたものがあると言う…。
[感想]
 心の襞の描き方が実に巧み。味わい深いラストも良い。女子高生の間の噂話の使い方も上手い。
 ただ、『天夢界紀行』に関する事件に状況が限定され過ぎているため、結局ただのトラウマ解消譚に収まってしまい、『コンビネーション』には確かに感じられた人生の機微のニュアンスが薄い。
 「交信(――そして、山へ)」でのさつきと一子の温度差とかはそう言うニュアンスの良く出た部分もあるんだけどね。(9点)


『こんな緑の森の中』 朝日ソノラマ文庫

[あらすじ]
 肩の故障で野球名門校を辞めた大内純一。
 彼は大検の勉強に集中するため、そして猫の世話をするため海外出張で部屋を空けるいとこのアパートに移り住んだ。しかし、そこで彼を待っていたのは世話を頼まれていた猫ではなく、一人の少年だった…。
[感想]
 『天夢航海』の欠点を拡大再生産している感は否めない。相変わらず心の痛みの描き方は丁寧で上手いし、その解決へ到る展開はなるほど確かに説得的なのだけれど。
 そもそも長編向きのネタではない気がする。アパートの住人達が一つの物語に組み入れられる必然性が薄いから。物語構成上の必然性にそもそもあまり重きを置かない事自体は悪い事ではないんだけど。
 連作短編に仕立て直せばもっと読めた気がする。(7点)



古橋秀之

『ブラックロッド』 電撃文庫

[あらすじ]
 第二回電撃ゲーム小説大賞受賞作。
 異形の積層都市、〈ケイオスヘキサ〉に、三つの都市を奈落落ちさせた男、ゼン・ランドーが侵入した。
 公安局魔導特捜官・ブラックロッドは彼の行方を追ううちに、ケイオスへキサの存亡を巡る巨大な陰謀に巻き込まれて行く…。
[感想」
 衝撃のデビュー作。
 世界観の分厚さ、テーマの大きさ、贅肉を削ぎ落とされながらも入り組んだ構成、スタイリッシュな文体。
 並べ上げれば陳腐に堕ちる褒め言葉を、しかし並べ上げざるを得ない大傑作。間違いなく和製サイバーパンク小説の最高峰。
 SF研の先輩が「人間が描けていない」と批判していたのだけれど、「人間を描」く事、つまり交錯する感情の綾としてのドラマ性を小説に備えさせる事は、確かに出来ていない。
 が、そう言うドラマ性がこの小説に必要だったのかと言うと、そんな事は多分ない。極めて唯物的な世界と文体と展開の影に、微かに、しかし確かに、熱いパトスが滲み出る。そのような「人間」描写もまた、SFにのみ特権的に認められた「リアル」なそれと呼んでかまわないのではないか。(9点)


『ブラッドジャケット』 電撃文庫

[あらすじ]
 『ブラックロッド』から時代は遡る。
 ケイオスヘキサは感染源不特定類吸血鬼〈ロング・ファング〉による吸血鬼禍に見舞われていた。
 そんな中、病弱な母と暮らす気弱な屍体蘇生業者・アーヴィング・ナイトウォーカーは、一丁の拳銃を手に入れた。その拳銃が、彼の内なる修羅を目覚めさせる…。
[感想]
 生まれてこの方出会った全ての小説の中で、最も好きな一冊。
 テーマ的・世界観的な大きさは『ブラックロッド』に一歩譲るが、ケイオスヘキサ下層に生きる人々の生活実感をリアルに描き出した筆致は前作を上回る冴えを見せる。
 アーヴィー、ミラ、神父、ロングファング、ヘルシングらのキャラクターを前面に押し出し、ドラマ性と思弁性をより緊密に結びつけた作者の筆力には感嘆するほかない。(10点)

 

『ブライトライツ・ホーリーランド』 電撃文庫

[あらすじ]
 『ブラックロッド』のさらに後の時代。
 〈ケイオスヘキサ〉北東に〈百手巨人〉が出現した。これを帰依に向かった機甲折伏隊は、全滅の憂き目にあってしまう。この事態に、市政当局は〈アザナエル〉の投入と、その前提となる「プロジェクト・トリニティ」の発動を決定。
 その頃、〈ケイオスヘキサ〉市内では、黒杖捜査官「  04  」が自分の名前を思い出すべく精神拘束と格闘していた…。
[感想]
 古橋秀之の最大長編であり、それに相応しい、前二作にシカトくれた人々の蒙を啓けるだけの内容を備えながら、『猫の地球儀』のワリを食わされた、これまた不運な一冊。
 主要な舞台となる〈ケイオスヘキサ〉C層の、D層・最下層とは少々異なる清潔で無機的な味わいに、この世界の広がりと〈ケイオスヘキサ〉における管理化の進展とが感じられてシリーズを追いかけてきた人間としてまずは感慨深い。
 キャラクター総出の大団円的な雰囲気もさる事ながら救い/悟り・神/如来のあり様、その無慈悲を説得的に描き出して、なおかつ「細かいことの中にも、大切なことはあるんだよ」と言ってのける思索の深さをも併せ持つ、問答無用の大傑作。
 これがどうしてベストSFの箸にも棒にもかからんかなあ。(10点)


『ソリッドファイター』 電撃文庫

[あらすじ]
 虹田北高校二年・増田研二はアーケードゲーム『アルティメイトソリッド』のプレイヤーだったが、色気を出してサードパーティー製の乳揺れソフトを自キャラに組み込んだばかりにそのキャラを失ってしまう。
 思い切り凹んだあと、彼が新キャラのモデルに選んだのは、担任の岳神隆子だった…。
[感想]
 売れなかったらしい。だから続きは出ない。畜生。
 ハイレベルな描写力に基づく世界とキャラクターのリアルな質感・存在感、そして隅々まで考え抜かれたガジェット、と『ブラ〜』シリーズの美点を残したまま近未来ユーモアSFを書き上げて見せた作者の力量には本当にもう脱帽。
 それはそうとデバッグって作業は例えプログラミングが機械化出来たとしても、人がやらなきゃダメなのかもね。(8点)


『タツモリ家の食卓 超生命襲来!!』 電撃文庫

[あらすじ]
 深宇宙における〈キーパー〉と〈リヴァイアサン〉の闘争の結果、〈リヴァイアサン〉の幼体が銀河中に飛び散った。その幼体を捜索するべく〈キーパー〉は行動を開始する。
 その頃、地球では、高校生・龍守忠介がヘンな生き物を拾っていた…。
[感想]
 ワリ食わされた『BH』の後に出た、新シリーズ。大衆受けを狙ってのSFホームコメディだそうだけど、『ブラ〜』シリーズに比べてそんなに売れてるわけでもないのだろうあたり、純粋にこの作家の売り出し戦略として失敗なんじゃないかしら。こう言うのは他の人に任せてドロドロなのでまあマニア受けで堅く、てのが正しい商売ではないのかしら。それがみんな一番ハッピーだったんじゃないかなあ。
 『ブギー』で電撃全体が上潮になってる時にミステリやらSFやらの人に注目されそうも無いシリーズを開始してるあたりも不運と言えば不運。
 と周辺状況の話ばかりするのはなんだかんだで内容は面白いから。
 宇宙戦闘描写がカッコいい、同居する宇宙人たちの描写がSF的にリアル…とやはり褒め言葉はいくらでも出てくるし、逆に言えばSFホームコメディと言うそもそものコンセプト(いや、それ自体でさえ悪いものではない、書き手が古橋秀之でなければ)の是非以外に瑕疵はほぼないに等しい。ただ、やっぱり俺は『ブラ〜』みたいのが読みたい。(8点)


『タツモリ家の食卓2 星間協定調印』 電撃文庫

[あらすじ]
 龍守家に同居する事になったバルシシア皇女・カーツ大尉・ミュウミュウ。彼らの間では諍いが絶えず、陽子の気苦労も増えるばかり。
 そんな中、龍守家にハイパーウェーブ通信機が設置され、バルシシアの御座砲艦〈突撃丸〉との交信が可能になる。
 同じ頃、自衛隊第五二普通科連隊第四中隊重装歩兵小隊長、倉本翼三等陸尉は謎めいた指令を受け取っていた…。
[感想]
 ストーリー的には三巻以降へ向けて伏線を用意する話なので大した動きがあるわけではないけれど、それだけに日常生活の中で住人たちが親しくなって行く様が良く描けている。
 それはそうと古橋秀之は次元刀や『ソリッドファイター』のような架空の技能を構築し、描写するのがとても上手い。基準界面下だけを走る斬撃、と言うのが荒唐無稽に見えて、その実良く語られる、極めれば刀を抜く/弓を持つ/拳を振るう必要が無くなる”武道の奥義”に対するオマージュになっているあたり、やはり尋常ではない。(8点)


『タツモリ家の食卓3 対エイリアン部隊』 電撃文庫

[あらすじ]
 忠介たちはミュウミュウとバルシシアの服を買いに行ったデパートで、自衛隊倉本小隊の襲撃を受ける。
 その頃、宇宙空間では謎の宇宙船が地球へ超光速で迫っていた。宇宙船が地球に衝突すれば、破滅は免れ得ない。この事態に、〈突撃丸〉の面々はCプラス砲撃による宇宙船の破壊を決意した…。
[感想]
 主な登場人物がいよいよ出揃った。一、二巻で張り巡らせた伏線を見事に回収し、連載開始への布石を敷くシリーズ構成の巧みさには感嘆。
 この感想のために三巻全て読み返した、と言うか拾い読みするつもりが全編を読み返してしまったのだけど、このシリーズが実は見事に古橋秀之の味を持っていた事に気付く。『ブラ〜』シリーズの血腥さは確かにないし、忠介はスダケンに比べてあまりにヒロイックでアンリアルだけど、それ以外の部分はやはり以前の二シリーズと同じものから出来ている。
 改めてすごい人だ。(8点)

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