6月19日(木) つまるところ
次回予告のスベスベマンジュウガニの方が気になるんです。
えー、『サイバーフォーミュラSIN』というOVAがありまして。
これがどういう話かと言いますと、TVシリーズ、11、ZERO、SAGAとグランプリを四度征した風見ハヤトがナイト・シューマッハはおろかミハエル・シューマッハにすら匹敵する偉大なドライバーにいつのまにかなっていた、という事態にブリード加賀が全力で刃向かい、都合よく勝利する(そこはほれ、サイバーやからね)という、なんとも困ったお話で。
ジャン・アレジ(って覚えてる?)ばりに地中海に浮かべたクルーザーの上で婚約者と裸で戯れたりとハヤトの調子こきっぷりも凄まじいのだけれど、このOVAの一番の問題点は、全てのサイバー関連作品の中で一番面白い、という事に尽きる。
アルザードがどんなに速いって言ってみたところでね、ハヤトとアスラーダのコンビにはそもそもかなうはずがないんですよ、ええ。なんせヤツら主人公ですから。
SAGAまでは全部宛がわれた当て馬にハヤトとアスラーダがご都合的に勝つ話でしかないと言えてしまうわけで、そこに負けるかもしれない、勝てないかもしれない緊張感て実はないんですね。ハヤトとアスラーダが主人公であるという説得力にどんな相手の説得力も敵わない、と言ってもいい。だからこそ、加賀さんの挑戦には絶望的なまでの緊張感が色濃く付き纏う。
種のコーディネーターの設定は、つまりこのSINの境地からスタートしたい、という福田監督の意思の表れではなかったかと思うのだけれどそれは無理です。
天才に敵わない秀才が歯噛みする話ってのはかように全く以って文脈力でしか支え得ないのであって予めそのような文脈をやよいというキャラクターに折り畳んで収納しておいたのは上手いと思いました。
で、そんな凡才二人の話のあとにしーぽんと光太のラブシーン。天才の中の人はいい事あるんですよ、歩いてるだけで。光太が女の子ひっかけるために適当な事言い散らかしているのにあっさりだまくらかされるしーぽんに、「女ってのはどうして優しいふりをしているだけの男には騙されるんだ」という作っている人のリアルな疑問が伝わってきました。
こういう爽快感を伴わない無力感の演出が上手すぎるところが佐藤竜雄を評価しつつ憎む最大の理由です。
以上、一日遅れのしーぽん祭りでした。
|
|