5月13日(火) なにあった?
忘れた。キノは多分可愛かったんじゃないかな。
ので、W語りを。
地球圏統一連合代表に就任したリリーナがやたらと険しい目つきで独語する、「ヒイロ、早く私を殺しにいらっしゃい」という、あの台詞。
これは死を覚悟しての台詞ではないわけです。
ヒイロが自分の元へ再び訪れる理由を口にしているだけ。ヒイロは自分を慕って馳せ参じたりはしないだろうし、OZと手を結んだ彼女を許すつもりもしないだろう、と。それでも、ヒイロと顔を合わせれば絶対に言う事を聞かせられると確信している。
事実それはその通りになるわけで、なんというかもう、ここまで分かられてしまってはヒイロに勝ち目はないわけですよ。
801脳で変換すれば「ヒイロは私の事が好き」。
それを断言してのける彼女の正しさが、もう。
リリーナさまという人は、サンクキングダムの女王様である事と15歳の女の子である事の間に不思議なくらい矛盾も乖離もない人で、その果断さ・冷静さはヒイロやトロワをはるかに凌ぐ水準に実はある。
「呼びました?」
「ううん、全然」
彼女にゼロシステムは必要ないのですよ。自分が何をすべきか最初から分かってるから。ゼロシステムを必要としない彼女だからこそゼロシステムに振り回されるヒイロたちの主君として存在する事ができる。
トレーズさまもそういう人だったのだけれど、彼はヒイロに出会えなかった。ヒイロに出会えなかった彼は、だからレディ・アンに無理を重ねさせるしかなかったわけで、その事でレディも彼も苦悩する。
ウィングの世界では悩んでる奴は弱い奴なのですからして、そんなんで勝ち残れるはずはないのでした。
いつだって、リリーナの全ては正しい方向を向いている。そんな神様みたいな奴相手に悩める人間がかなうはずもない。
そこでリリーナとヒイロが出会った奇跡に思いを馳せるわけです。
人間関係に着目してWを観ると、ヒイロとリリーナの至上のパートナーシップが勝利する話である事は自明だと思うのだけれど、この二人の関係はやはりなんとも言えず心地良い。
例えば恋愛感情があるのかって聞かれればそりゃああるのだろうけれど、二人が恋人になる事で成就されるような関係性でもない。
プライヴェートな感情の交流が極めて強くあるにも関わらず、ヒイロがリリーナに付き従うのはリリーナのパブリックな局面での正しさゆえ。そうは言ってもリリーナはいつでも正しいのでヒイロは結局いつまでもついていくわけですが。
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